大変な時期に、私の展覧会にわざわざ足を運んでいただいた皆様にこころより感謝申し上げます。
最終日、ようやく銀座界隈を往来する人の数も少しは戻ってきました。
「こんな時期になぜ展覧会なのか」という疑問もありました。画廊のオーナーの梶山洵子さんは「こんな時期だからこそ普段通りにすることが大切」とおっしゃっていました。
被災地ではテレビでは伝えきれない多くの困難や悲しみでいっぱいかもしれません。それに対して、私は何かしたくても何もできません。ただ見守るだけです。
それでも私が今しなければならないことは、今回のことですべての活動を萎縮し、止めることではなく、普段の日常を淡々と送ることです。このような状況で普段通りに過ごすことがいかに大変でいかに大切かを考えさせられました。
私の普段通りとは「美術」をすることです。展覧会もその一つです。だからこそ今回展覧会をしました。
来場者数は少ないかもしれません。(こんな中90名の方に来ていただきました)作品の評価を得られることが出来ないかもしれません。しかし普段通りに展覧会を開きました。
いつもの展覧会で得られない何かを得たような気がします。
今はまだいろいろなことが整理できていません。今回のことは今後ずっと考えていきたいと思います。
観に来ていただいた方々、梶山さん、伊原さんに感謝します。
ありがとうございました。